人生最後のダイエット

【注射で部分痩せ!】カベリン(デオキシコール酸)注射で脂肪を溶かす!専門医が教える効果と安全性

「ダイエットや運動を頑張っても、このお腹の脂肪が落ちない…」「二重あごが気になって、人前で自信が持てない…」
そんなお悩みを持つ方におすすめしたいのが、カベリン(デオキシコール酸)注射です。
脂肪溶解注射とも呼ばれるカベリンは、気になる部分の脂肪をピンポイントで減らすことができる新しい治療法です。
今回は、エビデンスに基づいて、カベリンの仕組みや効果、安全性についてわかりやすくご紹介します。

カベリンって何?どんな仕組みで部分痩せができるの?

カベリンの主成分は、デオキシコール酸という、もともと私たちの体内で作られる物質です。
このデオキシコール酸は、普段は消化を助けるために使われますが、脂肪溶解注射として体に直接注射すると、脂肪細胞をターゲットに働きます。
具体的には、デオキシコール酸が脂肪細胞の膜を壊してしまうので、脂肪細胞が死滅してしまうのです。
その後、死んだ脂肪細胞は体の自然な代謝プロセスで徐々に排出されるため、治療した部分がスッキリしていきます。

この効果により、二重あごやお腹周り、太ももなどの気になる部分の脂肪をピンポイントで減らすことができるのです。
脂肪細胞そのものを減らすので、リバウンドしにくいのも大きな特徴です【8】。

部分痩せを実現!カベリンの効果はどれくらい期待できる?

「部分痩せって本当にできるの?」と思う方も多いかもしれませんが、カベリンはその名の通り、ピンポイントで気になる部分だけをスリムにすることができる治療法です。
実際に行われた複数の臨床試験によると、カベリンは特に顎下脂肪(いわゆる二重あご)の減少に非常に効果的であることがわかっています【1, 4, 9】。
治療を受けた多くの患者さんが、数回の注射で顎下のラインがスッキリし、フェイスラインが整ったと感じています【1, 9】。

通常、1回の治療では効果を最大限に感じにくい場合もあり、2〜4回の治療を行うことでより効果的に脂肪を減少させることができます。
治療間隔は数週間空けることが一般的で、その間に少しずつ脂肪が減っていくのを実感できるでしょう【4】。

カベリンの安全性は?副作用についても知っておこう

「注射で脂肪を溶かすなんてちょっと怖い…」と思う方もいるかもしれませんが、カベリンは比較的安全性が高い治療法として認められています。
副作用としては、注射した部分に腫れや赤み、痛み、硬さを感じることがあるという報告がありますが、ほとんどが一時的なもので、数日から数週間で自然に治まることが多いです【2, 4】。

重い副作用はほとんど見られませんが、デオキシコール酸の量が多すぎると副作用のリスクが高まる可能性があります。
そのため、治療は必ず経験豊富な医師のもとで行われることが大切です【2】。
適切な量での施術が行われれば、安心して治療を受けることができます。

カベリンはどんな人におすすめ?

脂肪溶解注射は、すべての人に適しているわけではありません。
カベリンが特に効果を発揮するのは、ダイエットや運動では落ちにくい部分的な脂肪を取り除きたい方です。
例えば、「二重あごを何とかしたい」「お腹周りの脂肪をもう少しだけ減らしたい」などの具体的な悩みがある方には特に向いています【7】。

ただし、皮膚がたるんでいる場合や、極端に脂肪が多い場合、少なすぎる場合には効果が限られることもあります。
治療を受ける前に、医師としっかりカウンセリングを行い、期待する効果やリスクを理解することが重要です【7】。

カベリンと他の脂肪溶解注射の違いとは?

「カベリン以外の脂肪溶解注射もあるの?」と気になる方もいるでしょう。実際、脂肪溶解注射にはいくつか種類があります。
例えば、フォスファチジルコリンを主成分とする脂肪溶解注射もありますが、カベリンとは異なるメカニズムで脂肪を減少させます。
フォスファチジルコリンの注射は脂肪を溶かす効果がある一方で、炎症反応が起こりやすく、注射部位に痛みや腫れが強く出ることがあります【3】。

一方、カベリン(デオキシコール酸)は、脂肪細胞の膜を直接破壊して脂肪細胞そのものを減少させるため、より効果的に部分痩せを実現することが可能です。
また、副作用も比較的少ないとされています【3】。
このように、カベリンは他の脂肪溶解注射と比べて、治療後の腫れや痛みが軽度で済むことが多く、ダウンタイムが短いというメリットがあります。

顎下以外にも使えるって本当?

「二重あご以外でも脂肪を減らせるの?」という声もよく聞かれます。
実はカベリン(デオキシコール酸注射)は、顎下脂肪だけでなく、他の部位の脂肪減少にも使われるようになってきています。
冷却脂肪融解(クライオリポライシス)後に逆説的脂肪過形成(PAH)という予想外の脂肪増加が起きた場合の治療としても利用されることがあり【5】、カベリンはさまざまな脂肪の悩みに対応できる柔軟な治療法と言えるでしょう。

まとめ:カベリンで理想のボディと部分痩せを手に入れよう!

脂肪溶解注射カベリン(デオキシコール酸)は、気になる部分の脂肪をピンポイントで減少させることができる、画期的な治療法です。
特に顎下脂肪の減少に効果が高く、適切な患者選択と注射技術により安全に施術することができます。
注射だけで外科手術を避けられるため、手軽さと安全性のバランスが取れた選択肢として、多くの方に支持されています。
カベリンは他の脂肪溶解注射と比較しても、痛みや腫れが少なく、効果的に部分痩せを実現するための治療法として注目されています。

治療を考えている方は、まずは専門医に相談し、カベリンがあなたに適した治療法かどうかを確認しましょう。
当院でも、脂肪溶解注射のカウンセリングを行っておりますので、気になる方はお気軽にご相談ください。

 

このコラムの内容は、以下の参考文献に基づいています:

【1】Deoxycholic Acid (ATX-101) for Fat Reduction
【2】Adverse Events of Injectable Deoxycholic Acid
【3】Effect of a Formulation Containing Low-Dose Sodium Deoxycholate on Local Fat Reduction
【4】Efficacy and safety of injectable deoxycholic acid for submental fat reduction: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials
【5】Commentary on ATX-101 (Deoxycholic Acid Injection) for Paradoxical Adipose Hyperplasia Secondary to Cryolipolysis
【6】Overview of ATX-101 (Deoxycholic Acid Injection): A Nonsurgical Approach for Reduction of Submental Fat
【7】Proper Technique for Administration of ATX-101 (Deoxycholic Acid Injection): Insights From an Injection Practicum and Roundtable Discussion
【8】Deoxycholic Acid Injections for the Treatment of Infraorbital Fat Pads
【9】REFINE-1, a Multicenter, Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled, Phase 3 Trial With ATX-101, an Injectable Drug for Submental Fat Reduction

平山医師

医師

Hirayama Takashi

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