80項目の検査でカラダを知る栄養解析／栄養カウンセリング

食後に高血糖状態になると、脂肪貯蓄ホルモンであるインスリンの分泌が亢進し、太る原因となります。
採血項目では、血糖値はもちろん、血中のインスリン、高血糖の指標として1.5AG、インスリン分泌に関わる亜鉛やビタミンDなども併せて、このタイプに該当するかどうか評価します。
血液検査の結果、このタイプに当てはまる人の場合は、食後高血糖や高インスリン状態の改善がダイエットへの近道となります。通常のメディカルダイエットに加え、日々の食事の選び方や摂り方なども、成果を大きく左右するため、食事指導に力を入れていきます。

脂肪は、ミトコンドリアという細胞器官内で、エネルギーに変わり燃焼されます。
酸化ストレスなどにより、ミトコンドリア機能が落ちると、脂肪が燃焼されにくくなり、痩せにくくなります。
採血では、酸化ストレスや抗酸化力を指標にします。
このタイプに当てはまる人は、医師の指導するメディカルダイエットに加えて、コエンザイムQ10やアスタキサンチンなど抗酸化物質や、ビタミンA,C,Eなどを摂取するのがより効果的と考えられます。

脂肪は、カルニチンというアミノ酸の一種によって、ミトコンドリア内に運ばれることによって、燃焼されます。
このミトコンドリア内への運搬能力が低下すると、脂肪燃焼が十分できなくなり、痩せにくくなります。
採血では、血中のカルニチンや、カルニチン合成に必要なアミノ酸代謝、ビタミンB、血清鉄、血中亜鉛濃度などをで判断します。
血液検査の結果、このタイプに当てはまる人の場合は、通常のメディカルダイエットに加えて、カルニチンの摂取やアミノ酸やビタミンB群の摂取などが、ダイエットの手助けとなります。

ミトコンドリア内における脂肪燃焼は、酸素の豊富な状態で代謝が進みます。有酸素運動がダイエットに有効であると聞いたことがあるかもしれませんが、それはこのためです。酸素は、赤血球によって末梢組織に運搬されますので、血球成分の良し悪しは、酸素運搬能に大きく影響します。
採血では、血清鉄や赤血球を構成するビタミンBなどの不足を評価します。
有酸素運動を頑張っても、なかなか思うように痩せない人の場合は、このタイプに当てはまるかもしれません。

甲状腺機能低下や筋力低下、便秘・消化不良・腸内環境の乱れなど、脂肪燃焼に限らず、新陳代謝に問題がある場合も、痩せにくい原因となります。
採血では、甲状腺ホルモンの数値やストレスホルモンであるコルチゾールなどを調べる他、尿素窒素や胃酸分泌に関わるペプシノーゲンなどを評価します。
血液検査の結果、このタイプに当てはまる人の場合で、ホルモンの異常がある場合は、内科的な治療が必要なこともあります。
また、筋肉量を増やして代謝を上げたり、消化吸収機能や腸内環境を改善する必要がある可能性があります。