食欲を最適化するGLP-1の種類と特徴

どうしても食べてしまう。食べる量を減らしたいときのサポートとして

メディカルダイエットに用いられるGLP-1受容体作動薬の種類と特徴

GLP-1受容体作動薬は、本来は糖尿病の治療薬として開発されてきた薬剤ですが、近年医療ダイエットに用いられることでも注目されており、実際に体重減少や肥満管理に効果的な薬剤です。
ここでは、主なGLP-1受容体作動薬の特徴と、そのダイエット効果について詳しく説明します。
なお、糖尿病治療で用いるGLP-1受容体作動薬についてはコチラ

GLP-1受容体作動薬とは?

GLP-1受容体作動薬は、体内で満腹感を持続させるホルモンであるGLP-1を活性化させ、食欲を自然に抑える働きをします。
これにより、食事量を減らし、体重管理が容易になります。
さらに、血糖値のコントロールや心血管の障害の改善や予防にも寄与します。

GLP-1受容体作動薬の種類とそのダイエット効果

リラグルチド
(ビクトーザ®・サクセンダ®)

リラグルチドは、1日1回の注射により、肥満患者に対して持続的な体重減少をもたらします。
研究によると、多くの患者が5%〜10%の体重減少を達成しており、糖尿病を持たない肥満者にも効果的とされています。

セマグルチド
(リベルサス®・オゼンピック®)

セマグルチドは内服薬と注射薬の2つの形態で利用できます。
リベルサス®(内服薬): 毎日飲むことができるため、注射を避けたい人に向いています。ただし、吸収率が人によって異なることが知られており、効果個人差が大きいとされています。
オゼンピック®(注射薬): 週1回の注射で、より安定した体重減少効果が得られます。研究では、オゼンピック使用者の多くが15%以上の体重減少を達成していると報告されています。

チルゼパチド
(マンジャロ®)

2024年時点で最も新しい薬剤であるチルゼパチドは、GLP-1受容体だけでなく、GIPというホルモンも同時に刺激し、体重減少効果が非常に高いです。
週1回の投与で、2型糖尿病や肥満患者に対して強力な減量効果があり、セマグルチドよりも優れた効果が報告されています。
ただし、胃腸に関連する副作用が報告されており、使用には注意が必要です。

GLP-1受容体作動薬の効果・メリット

GLP-1受容体作動薬を使用することで、次のような効果が期待されます。

食欲抑制

脳の満腹中枢を刺激し、食事量を自然に抑えることで、無理なく食べ過ぎを防ぎます。

長期的な体重減少

数ヶ月の使用で体重減少が見られ、特にチルゼパチドやオゼンピックを使用した場合、15%以上の体重減少が報告されています。

血糖値のコントロール

GLP-1受容体作動薬は、特に2型糖尿病患者にとって血糖値管理にも効果的で、糖尿病治療の一環としても利用されています。

心血管リスクの軽減

リラグルチドやチルゼパチドは、心血管疾患のリスク低減に寄与することも報告されています。

GLP-1受容体作動薬のみでのダイエットに関する注意点・限界

  • リバウンドのリスク:GLP-1受容体作動薬を使用中は体重が減少しますが、服薬をやめると食欲が戻り、高頻度でリバウンドする可能性があります。
  • 副作用のリスク:GLP-1受容体作動薬は、吐き気や下痢、便秘などの副作用がある場合がありますが、これらは通常時間とともに軽減します。
  • 単独使用の限界:GLP-1受容体作動薬だけでは、理想的な体重を長期間維持するのが難しいことがあります。リバウンドを防ぎ、持続的な体重減少を目指すには、別のアプローチによる痩身治療との併用が有効です。

当院のGLP-1受容体作動薬処方の特徴

せっかくGLP-1受容体作動薬を使用することで痩せたとしても、投薬を中止すると、ほとんどの人がリバウンドをしてしまいます。
また、不適切な使用により、健康被害が生じることもあります。
当院の指針としては、あくまでダイエットの基本は、毎日の食生活であるというのがベースにあります。
そのため、GLP-1受容体作動薬の処方においては、ただ漫然とお薬を渡すだけということはせず、定期的な管理栄養士による食事指導や介入を行うことを前提に処方しています。
また、前述のようにGLP-1受容体作動薬のみによるダイエットでは、リバウンドは防げません。
そのため、その他の痩身治療を組み合わせての治療をご提案しています。

その他の痩身治療の詳細については、脂肪溶解注射のページやファットインパクトエムスカルプトのページをご覧ください。

  • 現時点で日本においてほとんどのGLP-1受容体作動薬及びGIP/GLP-1 受容体作動薬については、2型糖尿病のみを効能・効果として製造販売承認を取得しているものであり、それ以外の目的で使用された場合の安全性及び有効性については確認されておりません。
  • また、GLP-1受容体作動薬及びGIP/GLP-1受容体作動薬は、医師により2型糖尿病の患者様各々の状態をご確認いただいた上で添付文書に従って適切に処方・使用されることを目的とした医薬品であり、国内で承認された使用法以外で使用された場合、本来の効果が見込めないだけでなく思わぬ健康被害が発現する可能性も想定されます。
  • そのため、健美クリニックでは、非糖尿病患者様に対してのこれらの薬剤の使用は推奨しておらず、倫理委員会の承認のもと、「観察研究」という形でのみご提供させて頂いております。
  •  
  • 臨床研究実施計画番号 jRCT1051240189
  • https://jrct.niph.go.jp/latest-detail/jRCT1051240189
  •  
  • この観察研究は、あくまでGLP-1受容体作動薬を用いた非糖尿病患者の肥満および肥満症治療・予防効果•安全性を検証する目的で行うものであり、研究の主旨をご理解できない方への処方や投薬はできかねますので、予めご了承下さい。
  • なお、当研究の主旨をご理解頂ける方については、積極的なご参加を募集しております。
  • よろしくお願い致します。
  •  
  • 大阪梅田健美クリニック
  • 研究責任(代表)医師 平山 尚

  • まずはカウンセリングで
    お悩みを聞かせてください

    ※フォームによるお問い合わせや
    カウンセリングのご予約は
    24時間受け付けております。

平山医師

医師

Hirayama Takashi

いつでも安心して、専門医に相談できるクリニックで、健康的なダイエットをサポートします。