睡眠時に口呼吸になる、口が乾く
以下のような項目に該当される方はご相談ください
・寝ている時に口呼吸になっていると指摘をされたことがある
・朝起きた時に喉や口の中が渇いている
上記のような項目に該当する場合は、一度クリニックを受診するようにしてください。睡眠時に口呼吸となっている場合、睡眠時無呼吸症候群の可能性も考えられます。些細なことでも構いませんのでお早めにご相談ください。
睡眠時に口呼吸になる原因とは?
人は本来であれば『鼻呼吸』であることがよいと言われています。鼻には、鼻毛や扁桃組織によってウイルスや細菌、埃(ほこり)、花粉などの物質を捕らえて鼻水で体外に排出してくれる働きがあります。鼻呼吸ができずに口呼吸となっていると、口の内が乾燥するだけでなく、風邪を引く、口臭、虫歯、歯周病などの様々な影響が生じることがあります。また、お子様の場合では、顎の発達や歯並びにも影響することがあると言われています。
鼻呼吸が妨げられる原因
鼻詰まり
鼻詰まりは、アレルギー性鼻炎や風邪、副鼻腔炎(蓄膿症)などの病気が原因となり生じることがあります。鼻が詰まってしまうと、自然と口呼吸になってしまいます。
鼻中隔湾曲
鼻中隔の曲がりや変形によって鼻腔が狭くなってしまっている場合は鼻呼吸が難しくなることがあります。
扁桃腺肥大やアデノイド肥大
扁桃腺やアデノイドが大きくなると気道が狭くなってしまい、その結果として口呼吸になることがあります。特に子供に多くみられます。
生活習慣による原因
口呼吸の癖
口呼吸の癖がついてしまっていると、寝ている間も無意識に口呼吸となってしまいます。
口腔乾燥症(ドライマウス)
口の中が乾燥してしまっていると、無意識に口呼吸になってしまいます。
睡眠時無呼吸症候群(OSA)
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に気道が閉塞してしまうことで呼吸が一時的に止まってしまう状態です。そのため、睡眠時無呼吸症候群の場合は口呼吸となってしまう場合があります。
その他の原因
慢性的な鼻腔乾燥
空気が乾燥していると鼻腔が乾燥してしまい、その結果として鼻呼吸が難しくなってしまう場合があります。
口呼吸を引き起こす病気の検査法
睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合は、ご自宅で行える簡易検査を受けていただきます。センサーを鼻と手指に装着し、あとは普段通りに寝ていただくだけの検査となります。寝ている際の呼吸状態、血中の酸素濃度を測定していきます。また必要に応じて、脳波の測定なども行い、より詳細なデータが取得できる精密検査を実施していただく場合もあります。
簡易検査を受けていただき、睡眠時無呼吸症候群と診断された場合は、CPAP療法、生活習慣病の指導など治療を行います。簡易検査の結果、睡眠時無呼吸症候群ではないと診断された場合は、発症している症状に応じた適切な検査・治療を提供していきます。
口呼吸・口が渇く際の改善方法
口呼吸の場合
鼻呼吸テープを使ってみる
鼻呼吸テープというものがドラッグストアなどでも販売されています。口を閉じるタイプや、鼻腔を広げるタイプがありますが、両方を一緒に使っていただいても構いません。
お口の周りの筋肉を鍛える
口の周りにある筋肉を鍛えることで、呼吸の際に自然と口が閉じるようになります。よく知られているお口の体操として「あいうべ体操」があります。お口回りの筋肉を鍛えるようにしてください。
クリニックを受診する
アレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎(蓄膿症)などの病気が疑われる場合は、内科や耳鼻科へ受診して原因となっている病気の治療を行ってください。
口が渇く場合
顔面体操
口の回りの筋肉だけでなく、お顔全体の筋肉を鍛えることで口を閉じやすくなりますので口呼吸の改善に繋がります。また、お顔の筋肉を鍛えることで唾液の分泌が促されます。
舌のストレッチ
舌を動かしてあげることで唾液の分泌が促されますので、口が渇くことがなくなります。また、舌のストレッチを行うことで口が閉じやすくなります。
お問い合わせ
口呼吸や口が渇いてしまうことの原因は上述しているように様々あります。アレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎、睡眠時無呼吸症候群などの病気が原因となっている場合もあります。些細なことでも構いませんので口呼吸を指摘されたり、口が渇く場合は一度ご相談してください。